葬儀・お墓

親が亡くなったら葬儀は何からする?葬儀までの流れとやることを順番に解説

親が亡くなったとき、

「まず、どこに連絡すればいい?」

「葬儀社はいつ決めるの?」

「お通夜や葬儀はいつする?」

突然のことで、何から手をつければいいのか分からなくなる方は少なくありません。

特に初めて家族の葬儀を経験する場合、悲しみの中で短期間にさまざまなことを決めなければなりません。

しかし、最初から葬儀についてすべて知っておく必要はありません。

まずは、

死亡確認
↓
葬儀社へ連絡
↓
ご遺体の搬送・安置
↓
葬儀について打ち合わせ
↓
親族などへ連絡
↓
通夜・葬儀
↓
火葬

という大まかな流れを知っておけば、次に何をすればいいのか整理しやすくなります。

この記事では、親が亡くなったとき、葬儀までに何をするのかを順番に分かりやすく解説します。


親が亡くなった直後にすること

親が亡くなる場所は、

  • 病院
  • 介護施設
  • 自宅

など、人によって異なります。

亡くなった場所によって最初の対応も少し変わります。

病院で亡くなった場合

病院で亡くなった場合は、医師による死亡確認が行われます。

その後、死亡診断書が交付されます。

病院では長時間ご遺体を安置できないことが一般的なため、葬儀社などに連絡し、自宅や安置施設などへの搬送を手配することになります。

葬儀社が決まっていない場合でも、慌てて葬儀内容まで決める必要はありません。

まずは「搬送・安置」を考えます。


自宅で親が亡くなった場合は?

自宅で亡くなった場合は状況によって対応が異なります。

療養中で主治医や訪問診療の医師がいる場合は、まずその医療機関などへ連絡します。

一方、突然亡くなっているのを発見した場合などは、自分で死亡したと判断しないことが大切です。

状況に応じて119番や警察への連絡が必要になる場合があります。

また、突然死などの場合には、通常の死亡診断書ではなく死体検案書が交付されるケースもあります。

判断に迷う場合は、その場の状況を変えずに医療機関や救急などへ連絡しましょう。


① 死亡診断書・死体検案書を受け取る

親が亡くなった後の手続きで非常に重要なのが、

死亡診断書(または死体検案書)

です。

この書類は死亡届を提出するときなどに必要になります。

死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に届け出ることが戸籍法で定められています。

実際には葬儀社が提出をサポートしてくれるケースもありますが、

「誰が提出するのか」

を葬儀社との打ち合わせで確認しておきましょう。


② 葬儀社へ連絡する

次に必要になるのが葬儀社への連絡です。

病院から、

「葬儀社は決まっていますか?」

と聞かれることもあります。

このとき大切なのは、

「今すぐ葬儀のすべてを決めなければならない」わけではない

ということです。

まず必要なのは、ご遺体を安置場所まで搬送することです。

葬儀社へ連絡するときは、

  • 誰が亡くなったか
  • 現在どこにいるか
  • 搬送先をどうするか
  • 自宅に安置できるか
  • 葬儀社の安置施設を利用するか

などを相談します。


③ ご遺体を搬送・安置する

病院などから、

自宅

または、

葬儀社などの安置施設

へご遺体を搬送します。

「自宅に連れて帰ってあげたい」

という希望があっても、住宅事情によって難しい場合があります。

たとえばマンションの場合、

  • 搬送経路
  • エレベーター
  • 安置できる部屋
  • 室温管理

なども考える必要があります。

難しい場合は葬儀社の安置施設などを利用する方法があります。


④ 葬儀社と葬儀内容を決める

ご遺体を安置した後、葬儀社と具体的な打ち合わせを行います。

ここで、

  • 葬儀の日程
  • 葬儀形式
  • 葬儀会場
  • 火葬場
  • 参列者
  • 宗教・宗派
  • 僧侶などへの依頼
  • 遺影写真
  • 祭壇
  • 棺
  • 料理
  • 返礼品
  • 費用

などを決めていきます。

短時間で多くのことを決めることになるため、可能であれば一人だけで打ち合わせをしないことをおすすめします。

兄弟姉妹や親族など、もう一人一緒に話を聞いてくれる人がいると安心です。


葬儀にはどんな種類がある?

現在は葬儀の形式もさまざまです。

代表的なものを知っておきましょう。

一般葬

家族・親族だけでなく、友人や仕事関係者、近所の方などにも参列してもらう一般的な葬儀です。

参列者が多くなる可能性があります。

家族葬

家族や親族、親しい方を中心に行う葬儀です。

「家族葬=家族だけ」という明確な決まりがあるわけではありません。

誰まで呼ぶのかを家族で考える必要があります。

一日葬

一般的な通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を中心に行う形式です。

日程的な負担を抑えやすい一方、宗教・宗派などによって考え方が異なる場合があります。

直葬・火葬式

通夜や一般的な葬儀・告別式を行わず、火葬を中心に行う形式です。

費用を抑えやすい傾向がありますが、

「もっときちんとお別れすればよかった」

と後から感じる可能性もあります。

価格だけでなく、本人や家族がどのようにお別れしたいのかも考えて決めましょう。


⑤ 葬儀の日程を決める

葬儀の日程は、

「亡くなった翌日に必ず通夜」

というわけではありません。

  • 火葬場の空き状況
  • 葬儀場の空き状況
  • 僧侶などの予定
  • 親族の予定

などによって変わります。

また、日本では法律上、原則として死亡後24時間を経過しなければ火葬できません。

葬儀社と相談しながら無理のない日程を決めましょう。


⑥ 家族・親族へ連絡する

葬儀の日程や形式が決まったら、参列してほしい家族・親族などへ連絡します。

ただし、特に近い家族には葬儀の日程が決まる前に、

「亡くなったこと」

だけ先に伝えておいてもよいでしょう。

その後、

  • 通夜日時
  • 葬儀・告別式日時
  • 会場
  • 火葬について

などが決まった段階で改めて連絡します。


⑦ 遺影写真を準備する

葬儀の準備で意外と困るのが遺影写真です。

「最近の写真がない」

「スマートフォンの中にはあるけれど、どれがいいか分からない」

ということもあります。

必ずしも正面を向いた証明写真である必要はありません。

本人らしい表情が分かる写真を探してみましょう。

最近はデジタル写真から遺影を作成できる場合もあります。

親が元気なうちに、

「この写真いいね」

という一枚を家族で共有しておくのも終活の一つです。


⑧ 死亡届と火葬許可の手続きをする

火葬するためには、必要な行政手続きがあります。

死亡届を市区町村へ提出すると、手続きを経て火葬に必要な許可を受けます。

実際には葬儀社が手続きを代行・サポートしてくれることも多いため、

「死亡届と火葬関係の手続きは葬儀社が対応してくれるのか」

を確認しましょう。


⑨ 通夜を行う

一般葬や家族葬では、葬儀・告別式の前日に通夜を行うことがあります。

通夜では、

  • 受付
  • 読経
  • 焼香
  • 喪主挨拶
  • 通夜振る舞い

などを行うことがあります。

ただし、宗教・地域・葬儀形式によって内容は異なります。

最近は通夜を行わない一日葬を選ぶ家庭もあります。


⑩ 葬儀・告別式を行う

葬儀当日は、宗教的な儀式とともに、故人との最後のお別れを行います。

仏式の場合には、

  • 読経
  • 焼香
  • 弔辞・弔電
  • お別れ
  • 出棺

などが行われることがあります。

内容は宗教や葬儀形式によって異なります。

分からないことは葬儀社に確認しながら進めれば大丈夫です。


⑪ 火葬・収骨

葬儀・告別式後は火葬場へ移動します。

火葬後、遺骨を骨壺へ納める収骨(骨上げ)を行うのが一般的です。

その後、遺骨は自宅などへ移され、納骨まで保管することになります。

「いつまでにお墓へ納骨しなければならないの?」

と心配になるかもしれませんが、納骨時期について全国一律の期限が決められているわけではありません。

四十九日や一周忌などを一つの区切りとして納骨する家庭もあります。


葬儀費用はその場で即決しない

葬儀では短時間で、

「こちらのプランにしますか?」

「お花を追加しますか?」

「料理はいくつにしますか?」

など、多くの選択を求められます。

悲しみや疲れの中では冷静に判断するのが難しいこともあります。

そのため、

必ず見積書を確認しましょう。

特に、

  • 基本プランに含まれるもの
  • 別料金になるもの
  • 火葬料金
  • 安置費用
  • 搬送費用
  • ドライアイス
  • 料理
  • 返礼品
  • 宗教者への謝礼

などを確認します。

「○万円プラン」と書かれていても、最終的な支払額が同じとは限りません。


親が元気なうちに葬儀について聞いてもいい?

「縁起でもない」

と思って、葬儀の話を避ける家庭もあります。

しかし、本人の希望を聞かないまま亡くなってしまうと、

「家族葬がよかったのかな?」

「誰を呼びたかったんだろう?」

「お墓はどうしたかった?」

と家族が悩むことになります。

元気なうちに、

  • 葬儀は大きくしなくていい
  • 家族だけで送ってほしい
  • この人には知らせてほしい
  • 菩提寺がある
  • お墓はここに入りたい
  • 遺影にはこの写真を使ってほしい

など、本人の希望を聞いておくだけでも大きな助けになります。


葬儀が終わっても手続きは続く

葬儀が終わると一段落したように感じますが、実際にはここから多くの手続きが始まります。

たとえば、

  • 年金
  • 健康保険
  • 銀行口座
  • 生命保険
  • 不動産
  • 公共料金
  • 携帯電話
  • クレジットカード
  • 相続
  • 遺品整理

などです。

葬儀直後に全部済ませる必要はありません。

期限のあるものから順番に進めることが大切です。

関連記事:「親が亡くなったときの手続き」


まとめ|親が亡くなったら、まず「搬送・安置」まで考える

親が亡くなった直後は、葬儀・相続・役所手続きなど、すべてを一度に考えてしまいがちです。

しかし、まず必要なのは、

死亡確認
↓
死亡診断書などを受け取る
↓
葬儀社へ連絡
↓
搬送・安置
↓
葬儀の打ち合わせ
↓
家族・親族への連絡
↓
通夜
↓
葬儀・告別式
↓
火葬・収骨

という流れです。

その後に、葬儀後の手続きや相続、遺品整理などを進めていきます。

大切な家族を亡くした直後に、すべてを完璧にこなす必要はありません。

分からないことは葬儀社や市区町村などに確認しながら、今必要なことを一つずつ進めていきましょう。

-葬儀・お墓